意外と大金を使うことになる引越しは

私も、このメルセデスの考え方には文句なく同意する。今までとはまったく異なった価値観を小型車に求める流れは、間違いなく奔流となってゆくように思う。そして、メルセデスのスタディAがそんな涜れの源流になるように思うのだ。

 五九年に世に出た〝ミニ〃は、横置きに積んだ四気筒エンジンと前輪駆動方式を組み合ゎせて小さなボディから大きなスペースを生み出すという革新をもたらし、それまでの小型車のレイアウトを一夜にして書き換えた。
九七年に世に出るスタディAベースのサブ・コンパクトカーもミニと同じような流れを生み、同時に多くのユーザーの小型車への価値観を劇的に変えるといった役割をも果たすのではないか。なにしろ、メルセデスの提案するこの新しい小型車は、全長三三五〇m、全幅-六六〇m、全高一五七〇mmというサイズの中に、中型車なみのキャビン・スペースとメルセデスの基準になぞらえた高い安全性、最高レベルの低公害性と省燃費性を実現しているのである。